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結論:『八日目の蝉』は、不倫相手の家から赤ちゃんを連れ去った女性・野々宮希和子の3年半にわたる逃亡と、誘拐された少女・恵理菜が成長したあとの人生を描いた長編小説です。「母性」をテーマに、血のつながらない「親子」の日々と、その後の娘の葛藤が描かれます。中央公論文芸賞を受賞し、ドラマと映画にもなった角田光代さんの代表作で、映画版は日本アカデミー賞で10冠に輝きました。
- こんな人におすすめ:親子や母性について考えさせられる小説を読みたい人/心に深く残る物語を探している人
- 読みやすさ:文庫1冊。逃亡劇のハラハラ感で一気に読める
※この記事では、結末には触れずに紹介します。
『八日目の蝉』の基本情報
| 著者 | 角田光代(1967年生まれ、神奈川県横浜市出身。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。2005年『対岸の彼女』で直木賞。中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞など受賞多数) |
|---|---|
| 刊行 | 中央公論新社(2007年3月)/中公文庫(2011年1月)。読売新聞夕刊に連載 |
| ページ数 | 文庫(中央公論新社)378ページ |
| 受賞 | 第2回中央公論文芸賞 |
| 映像化 | 2010年にNHK「ドラマ10」でドラマ化(主演:檀れい)、2011年に映画化(監督:成島出、出演:井上真央・永作博美) |
『八日目の蝉』の登場人物一覧
- 野々宮希和子:不倫相手の家から赤ちゃんを連れ去る女性
- 秋山恵理菜:誘拐された娘。成長後も物語の中心になる
- 秋山丈博:恵理菜の父。希和子の不倫相手
- 秋山恵津子:恵理菜の母
- 安藤千草:女性たちの共同生活施設「エンジェルホーム」にいたフリーライター
- 沢田久美:エンジェルホームのメンバー
『八日目の蝉』のあらすじ(ネタバレなし)
1985年2月、不倫相手だった男性の家に忍び込んだ野々宮希和子は、眠っていた赤ちゃんを連れ去り、「薫」と名付けます。
希和子は薫を連れて潜伏先を転々とし、女性たちが共同生活を送る施設「エンジェルホーム」にも身を寄せます。
一方、成人した恵理菜は、妻子のある男性と関係を持つなかで、かつてエンジェルホームにいた安藤千草と再会します。
『八日目の蝉』の読みどころ(ネタバレなし)
1. 逃亡劇の緊張感
いつ見つかるか分からない中で、希和子は薫を守りながら逃げ続けます。逃亡劇としてのハラハラ感が物語を引っ張ります。
2. 血のつながらない親子
誘拐犯と誘拐された子という「仮の親子」の日々を通して、「母性」とは何かを深く問いかけます。
3. 成長した娘の葛藤
後半では、大人になった恵理菜が自分の過去と向き合います。前半とは違う視点で物語が描かれます。
ドラマ・映画版『八日目の蝉』のキャストと評価
2010年にNHK「ドラマ10」で全6回のドラマとして放送されました(主演:檀れい)。2011年4月には映画が公開され(監督:成島出、配給:松竹)、第35回日本アカデミー賞で10冠を達成しています。
主なキャスト
| 野々宮希和子 | 檀れい(ドラマ)/永作博美(映画) |
|---|---|
| 秋山恵理菜 | 北乃きい(ドラマ)/井上真央(映画) |
| 安藤千草 | 小池栄子(映画) |
| 秋山丈博 | 津田寛治(ドラマ)/田中哲司(映画) |
| 秋山恵津子 | 板谷由夏(ドラマ)/森口瑤子(映画) |
『八日目の蝉』に関するよくある質問
Q. 『八日目の蝉』のあらすじを簡単に言うと?どんな話?
『八日目の蝉』は、不倫相手の家から赤ちゃんを連れ去った女性・野々宮希和子の3年半にわたる逃亡と、誘拐された少女・恵理菜が成長したあとの人生を描いた長編小説です。「母性」をテーマに、血のつながらない「親子」の日々と、その後の娘の葛藤が描かれます。
Q. 『八日目の蝉』は読みやすい?
文庫1冊。逃亡劇のハラハラ感で一気に読める。
Q. 『八日目の蝉』は映画化・ドラマ化されている?
2010年にNHK「ドラマ10」でドラマ化(主演:檀れい)、2011年に映画化(監督:成島出、出演:井上真央・永作博美)。
Q. 『八日目の蝉』の受賞歴・評価は?
第2回中央公論文芸賞。
Q. 『八日目の蝉』が好きな人におすすめの作品は?
同じ作家の作品なら、『紙の月』、『対岸の彼女』、『空中庭園』などがおすすめです。
Q. 『八日目の蝉』は何ページ?読むのにどれくらいかかる?
中央公論新社の文庫版で378ページです(ページ数は国立国会図書館の書誌情報による)。1分間に1ページ前後のペースで読むと、およそ6.5時間が目安です。
『八日目の蝉』の感想・評判(読者の口コミ傾向)
角田光代さんの代表作として、映画とともに多くの人に知られている作品です。
よく見られる高評価の声
- 母性について深く考えさせられたという声が多い
- 最後の場面に涙が止まらなかったという感想が目立つ
- 逃亡劇として一気に読んだという意見がある
気になる点として挙がる声
- 誘拐犯に感情移入することに抵抗を感じた人もいる
- 後半の展開がつらいという声がある
※読書メーター・Amazonなどに寄せられた読者レビューの傾向を、当サイトで要約したものです(2026年10月時点)。