書籍紹介 陸王 池井戸潤

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『陸王』あらすじ・感想・考察(ネタバレなし)|老舗足袋屋がランニングシューズに挑む【池井戸潤】

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結論:『陸王』は、埼玉県行田市の老舗足袋屋「こはぜ屋」が、生き残りをかけて足袋の技術を生かしたランニングシューズ「陸王」の開発に挑む物語です。資金も人材も足りない小さな会社が、大手メーカーを相手に挑戦を続ける姿と、ケガに苦しむランナーの再起が重なり、読後に大きな感動が残ります。

  • こんな人におすすめ:仕事や挑戦に前向きな気持ちになりたい人/マラソンや駅伝が好きな人
  • 読みやすさ:600ページ近い長編だが、困難と挑戦が次々に描かれ一気に読める

※この記事では、結末には触れずに紹介します。

『陸王』の基本情報

著者 池井戸潤(1963年生まれ。元銀行員で、1998年『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー)
刊行 集英社(単行本 2016年7月)/集英社文庫(2019年6月)
初出 『小説すばる』2013年7月号〜2015年4月号
映像化 2017年にTBS系「日曜劇場」でドラマ化

『陸王』の登場人物一覧

  • 宮沢紘一:埼玉県行田市の老舗足袋製造会社「こはぜ屋」の社長
  • 宮沢大地:紘一の息子。就職活動中の青年
  • 茂木裕人:実業団・ダイワ食品陸上部のランナー
  • 城戸明宏:ダイワ食品陸上部の監督
  • 村野尊彦:ランナーの足に合わせて靴を選ぶシューフィッター
  • 飯山晴之:倒産した会社の元社長。ある特許を持つ
  • 坂本太郎:こはぜ屋を担当する銀行員

『陸王』のあらすじ(ネタバレなし)

埼玉県行田市で100年以上続く老舗の足袋製造会社「こはぜ屋」。足袋の需要が減り続ける中、4代目社長の宮沢紘一は、会社の将来に不安を抱えていました。

ある日、宮沢は足袋の技術を生かした新しい商品として、裸足感覚で走れるランニングシューズの開発を思いつきます。しかし、シューズ作りのノウハウも資金もなく、開発は困難の連続でした。

一方、実業団の陸上選手・茂木裕人は、レース中のケガで走り方の見直しを迫られていました。新しいシューズ「陸王」と、再起を目指すランナー。小さな足袋屋の挑戦が始まります。

『陸王』の読みどころ(ネタバレなし)

1. 伝統の技術で新しい挑戦

100年続く足袋作りの技術を、ランニングシューズという新しい分野に生かす挑戦が物語の軸です。伝統を守るだけでなく、変わることで生き残ろうとする姿勢に胸を打たれます。

2. ランナーの再起の物語

ケガに苦しむランナー・茂木の再起が、こはぜ屋の挑戦と並行して描かれます。シューズを作る側と、走る側。二つの物語が重なり合っていく展開が感動を呼びます。

3. 親子の物語

社長の宮沢と、就職活動がうまくいかない息子の大地の関係も見どころです。父の挑戦を通して、息子が仕事の意味を見つけていく過程が丁寧に描かれています。

ドラマ版『陸王』(2017年・TBS)のキャストと評価

2017年10月から12月にTBS系「日曜劇場」で全10話放送されました。陸上の総監修を青山学院大学陸上競技部の原晋監督が務めています。

主なキャスト

宮沢紘一 役所広司
宮沢大地 山﨑賢人
茂木裕人 竹内涼真
村野尊彦 市川右團次
飯山晴之 寺尾聰
城戸明宏 音尾琢真
坂本太郎 風間俊介
宮沢茜 上白石萌音

平均視聴率は16.0%、最終話は20.5%(関東地区)を記録。第95回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では、最優秀作品賞と主演男優賞(役所広司)などを受賞しました。

『陸王』の感想・評判(読者の口コミ傾向)

ドラマのヒットとともに広く読まれた作品で、「仕事へのやる気が出る」「泣ける」という感想が多い一冊です。

よく見られる高評価の声

  • 小さな会社が困難に立ち向かう姿に勇気をもらったという声が非常に多い
  • 茂木の再起とこはぜ屋の挑戦が重なる展開に泣けたという感想が目立つ
  • 職人たちのものづくりへの誇りが伝わってくるという意見も多い

気になる点として挙がる声

  • かなりの長編で、途中で中だるみを感じたという声がある
  • 困難と解決のパターンが繰り返され、展開が読めてしまうと感じた人もいる

※読書メーター・Amazonなどに寄せられた読者レビューの傾向を、当サイトで要約したものです(2026年10月時点)。

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参考・出典

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